BLOG 匠建枚方 新築ブログ
2021年05月09日
国家資格のない営業マンが設計した家に住みたいですか?


ここで重要になってくるのが、営業マンがつくる間取りのクオリティはどれくらいなのかという点です。家を建てる方にとってはけっこう重要な情報ですが、このことはどの本やサイトにも書かれていないので謎となっています。果たして営業マンがつくる間取りはどんな感じなんでしょうか。あくまで私の経験上ですが、「有り」だと思える納得の間取りを作れる営業マンは、10人いれば1人か2人くらい。その他は「うーん」と唸ってしまうことがほとんどです。(出典:営業マンの作る間取りと設計士が作る間取りの違い)
また、最近分かった事実として、ハウスメーカーの設計士さんの中には、提案間取り(初回提案)を書けない人も多くいます。10人の設計がいたとしたら8人は書けない(書かない)人たちだと思ってもらえればと思います。では、ハウスメーカーさんにある設計部門は、お客様と営業マンさんがまとめた図面を実際に構造として建てられるかどうか、その微修正をしている事が殆どなんです(出典:ハウスメーカーの間取り提案は営業が書いてる??)精度の高い設計が書ける営業担当者は「20人に1人もいない」のが、20年以上設計してきた私の実感です。 たとえば、間取りが書けたとしても、施工に支障がでる場合がよくあります。部材をどう組み合わせて、合理的に美しく納める(※1 )のか。大工さんとの上棟前打ち合わせでよく出る発言が、「これ、どうやって納めんねん!」。この時、大工さんの顔が険しくなります。「施工のことも考えて、しっかり図面を引いてくれや」という設計士に対しての意思表示でしょうか(笑) 「間取りは書けても、施工までは配慮できないよ~」、設計の経験が浅いほど起こります。このような障害は、大工さん、プレカット屋さん、施工管理者、建築士が頭を悩ましながら、多くは解決できますが、場合によって、当社は図面を書き換えることもあります。

(出典:熊本フリー写真無料写真の「キロクマ」)
